昼下がり「女子力」との戦い


今日の午前中、
保育園に娘を送り出した後
家に帰り犬の散歩
家の掃除を済ませ
いざ仕事。

なんとなく調子が上がらず
ダラダラとしながら作業していた。

そうこうしている内に
もうお昼ごはんの時間になる。

どうしようか。

テンションを上げる為に
スコーン菓子でも焼いて、
写真に撮ってインスタに写真でもアップして
ちょっと女子力的なものをチラつかせてみるか。

でもいまいちそんな気分にならない。

この気だるさは
おそらく眠いんだろうなと思うが
「眠い事」を認めてしまうと
「ダメな仕事人」
になるようで怖かった。
だから必死に
「眠い」という事は自分に気づかせないようにしていた。

それでも非情にもお腹が鳴り始めた。

自炊するのもなんだか面倒だ。

この時点で「女子力」とか縁遠い。

まぁいいや。

とりあえず
「バナナ」でも食べよう。

比較的ヘルシーだし、
ちょっと女子力がある風にもなるだろう。

バナナ1本食べる。

お腹は減ったままだった。

自分会議が始まった。

「お昼ごはんに何か作った方が良いのではないか」
「今から自炊して、インスタに写真でもアップすれば少々の好感度が良くなるだろうか」

インスタで好感度を上げようとしてる時点で
かなり好感は持てないのだが、
とにかくお腹が空いている。
とにかく眠いが、それを認めたくない。

どうするか。

そこで私の心を揺さぶる選択肢が出てきた。

「そうだ、カップラーメンが食べたい」

昼間にカップラーメン。

女子力からは程遠いのは勿論、
身体にもそんなに良くないだろう。
塩分も強いし。

でも食べたくなってしまった。

無性に食べたくなってしまった。

12時50分を過ぎたころ。
私は激しく自分自身と議論を交わしていた。

「カップラーメンが食べたい」
「カップラーメンは栄養が偏る」
「カップラーメンじゃインスタで好感度は上がらない」
「お前はインスタの為に人生生きているのか」

時には人生論まで及んだこの「自分会議」でありましたが、
13時30分頃、ついに決着がつく。

「私はカップラーメンが食べたい」

 

「え、いいのか、フェイスブックとかで今「健康料理」みたいの流行ってるのにお前は昼にカップラーメンを食べるのか」

カップラーメン反対派の私の中の私、総勢52人がざわついた。

 

でもいい。

私はカップラーメンを食べます。

力強く、そして堂々とした私の中のカップラーメン支持党達の背中は
どこか眩しく、今までとは一回り程大きく感じられた。

 

SNSでキラキラする事を完全に捨て
私はカップラーメンにお湯を注ぎ始めた。

トイプードルに見えないわが家のトイプードルが
私の足元から顔を出して上目遣いで覗いている。

「ごめんよ、これは私の昼ご飯だ。」

3分待つ間、少しこんなやりとりがあった。

しかし、
カップラーメンを食べるかどうか40分間悩んでいたので
猛烈にお腹が空いている。

あろうことか、
3分経っていないのにカップラーメンを
「味見」
と称して食べ始めてしまった。

幼少期、むりくりベビースターラーメンに
水道のぬるま湯を入れて食べた、
そんな食感と味がした。

あんなに我慢して
あんなに我慢して
どうしてフライングしてしまったのだろう。

その勢いは止まらず
ものの3分でペロリと食べてしまった。
「女子力」の観点から多少の罪悪感から
汁は残した。

麺は少し硬めだったが、心とお腹が幸せな気分で満ち足りていた。

「美味しいものを美味しいと食べる時、罪悪感とか他やましい好感度など関係ない。
とにかく『有難く頂きます』と心で感謝して食べるのが一番」

もっともらしい答えを無理やりひねり出し、
私のカップラーメン女子力戦争は終結した。

 

大体、10代でもないのに
「女子」とか「女子力」という物自体
なんら関係が無かったように思える。

今度はお腹が満たされて
自分自身で誤魔化していた
「眠気」が猛烈に襲ってくる。

最初から30分でも寝れば
自炊料理もできて、
仕事もはかどって
カップラーメンも食べずに済んだのにね。

日々小さい後悔の積み重ねである。

まぁいいじゃない。
完璧な人間じゃない方が
なんか面白いじゃない。

きっとこんないい加減な部分が
自分の味をより深くしてくれるような気がする。
今日のカップラーメンみたいに。

 

 

 

この記事を書いた人
東京都東久留米市在住のフリーのWEB/グラフィックデザイナー。
一児の母。
日々一日、丁寧に暮らすことが好き。
家族で過ごす時間をこよなく愛する。
【趣味】クラシックバレエ・アロマ・犬の散歩・犬のシャンプー・家庭菜園・娘の髪の毛を結ぶ事。
【好きな時間】ぼーっとしている時間

2016-11-04 | Posted in エッセイNo Comments » 

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